韻とアイデアほか

7割は合ってる / 誤訳の指摘は24時間お待ちしとります

【翻訳練習】Cage - Escape to 88

Cage - Escape to 88

 

 編開幕、手始めの2曲目『Escape to 88』は準備体操とでもいった具合に散漫なライムを披露しながら、メインストリームのラップやそれを取り巻く環境をこき下ろしていきます。"ロックスターになるのにテレビが要るやつはクソだ"という行がすべてを物語ってますね。

 

 ちょくちょく挟まれるラインが盤の題どおり映像的で奇妙なんですが、それはともかく。本曲の主旨は、彼がEminemと起こしたビーフを端に発しております。

 

 

 さかのぼって97年、Cageは本アルバム収録のシングル"Agent Orange"をリリースしました。映画『A Clockwork Orange』のメインテーマをまんま使いしたNecroによるビートに、Cageの猟奇的ラップが載るというもの。評判は上々だったようで、ネットのアーカイブを探すと同年7月には音楽マガジンのThe Sourceでも紹介されていたみたいですね。

 

 ...なんですが同年12月10日、Eminemが彼のキャリアの分岐点となる『Slim Shady EP』をリリースします。ご存じの通りSlim Shadyは彼のオルターエゴ、猟奇的作風で知られてますよね。ですが、それより以前にそのアイデアを採用していたCageは腑に落ちなかったようで、最終的にビーフを敢行することを決意します。

 

 でまあ上動画の通りいくつかのビーフがやりとりされたんですが、本曲もそのうちの1曲だったってわけです。1曲というか、このアルバム全体がEminemに対するアンサーみたいなトコもあるんですが、それは一旦置いておきましょう。

 

 時代とか色々関係しておりますが、本作はFaggot(ホモ)だのBitchだの、薬物の宣伝だのと、モラルそっちのけの目に余るリリックが所狭しと並んでおります。もちろん奨励する意図はないので、その辺りは距離を取りつつ楽しんでいただけたらなと思います。ええ。

 

 ちなみにMTVの『Yo! MTV Raps』が始まったのが88年、つまり"Escape to 88"というのは「クソなコマーシャルがはびこってない頃に戻りたいぜ!」という彼の叫びなわけですね。ところで日本では今更になって『フリースタイルダンジョン』とか『ラップスタア誕生』なんていう番組が放映されているわけですが――おっと。

 

 

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【翻訳練習】Cage - Morning Dips

Cage - Morning Dips

 

 2002年といえば、世界が911で混沌としはじめた僅か1年後あたり。CageとMasai Beyが結成したグループ"The Weathermen"に所属した(あるいは後に所属する)Aesop RockやVast Aireが『Labor Days』『Cold Vein』などの最重要作を立て続けにリリースしたその1年後です。

 

 そんな2002年、当のCage本人がリリースしたのがこれからご紹介するアルバム『Movies For The Blind』です。直訳すれば"盲人用映画"、つまり音声によるストーリーテリングを中核に据えたアルバムってわけですね。ですがこの"盲人"にはどうやら別の意味もあるようで...?

 

 さて、そんなアルバムの記念すべきイントロにあたるのが本曲"Morning Dips"です。ラップではない自己紹介ですが、この時点で既にCageワールド全開! イーストコーストのアングラが擁する狂気、PCP親善大使の作をとくと"ご照覧"あれ...

 

 

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【翻訳練習】Aesop Rock - Coma

Aesop Rock - Coma

 

 ソ上司との闘いは終わりません。それは休息か一回休みか。そろそろエイサップ・ロック氏の残機が気になってきたところですが、8曲目"Coma"は彼に付きまとってくる"睡魔"を巡った曲です。サムネも気を利かせ、ボコられて瀕死のエイサップ氏をチョイス。

 

 ここまで追ってきた曲と同じように血も涙もない難解バトルライムで占められているんですが...お気づきの通り、彼はアルバム中に繰り出した謎のラインを再び提示しているのです。

 

 この曲での例を挙げていくと...

 Labor:"クリロン爆撃機"

 Daylight:"ヘンソン考案の落下傘兵"、"翼の影"、"謝肉祭"、"リンカーン"

 Save Yourself:"神頼み"、"リップ・ヴァン"、"ドッグファイター"、"おとり"

 Flashflood:"雄ヤギの髭"、"ピンボールの反則"、"鉄砲水師"

 One Brick:"流儀"、"クローン羊"

 The Tugboat Complex pt.3:"哨兵"

 

 こんな具合にです。6曲だけで既に膨大な数のリファレンス(参照先)が用意されてるのがおわかりでしょうか。

 

 同世代のMCだと特に彼とMF DOOMに顕著なんですが、彼らのようなアブストラクトMCのパイオニアは、ある曲で出した印象的(だが謎の)ラインを説明、補足するように、別の曲で違う角度からそれらを再利用する、という手法を発明、発展させているんですよね。

 

 DOOMでいくと”Operation:Doomsday”、または"Madvillainy"なんかでこの手法がよく見られたんですが(前者は国内版、後者はこのサイトのゴミ翻訳で確認して下され)、こうすることでアルバム単位で取り扱っているトピック/含意をより重層的に表現でき、またディティールをより克明に掘り下げることが可能になるわけです。

 

 この手法は大きなテーマそれ自体というより、そのテーマを構成する材料の側に働きかけることで効果を発揮します。

 

 例えば"死"というクソデカテーマがあった時、それに対して...

  ①死の方法交通事故、自殺、暴行死、死刑、社会的な死

  ②死の原因不成功、パワハラ、薬物、身内の死、戦争

  ③死の対義創作行為、彼女(嫁)、友人、薬物、現実逃避

 このように、マインドマップ的にいくつか分類/分岐が生み出せるかと思います。

 

 で、上で言った材料の側というのは右の赤文字で、これをさらに具体的、つまり限定的な語彙に落とし込み、使いこなすということなのです。

 

 例として最初に取り上げたAesop Rock氏のユニークワードを見ていきましょう。彼が本アルバムで取り扱っているテーマは"労働"なわけですが、そこに付きまとういくつかの概念/材料は何でしょうか? 整理していくと...

 

 上司"翼の影"、"リンカーン"、"鉄砲水師"

 忠実な部下"おとり"、"クローン羊"、"哨兵"

 社会の慣習"謝肉祭"、"流儀"

 エイサップ(反抗者)"落下傘兵"、"リップヴァン"、"ドッグファイター"、"雄ヤギ"

 反抗方法"クリロン爆撃機"、"神頼み"、"ピンボールの反則"

 

 このように分類することができるかと思います。そして限定的な語彙とはまさにこの右側、赤文字の単語群のことを指してるわけですね。

 

 そもそもアブストラクト/抽象的というのは「個々の事物の本質・共通の属性を抜き出して、一般的な概念をとらえる(by コトバンク)」ことをいうんですが、彼らアブストラクトMCはその共通属性を抜き出すためにあえて具体的で限定的、つまり間接的でメタファー的な語彙を使っているんですね。

 

 

 そしてそこから引き出される最も重要な効果は、それらが限定的、メタファー的であるがゆえに映像的リリックにしやすくそれを反復使用することでアルバムにタイムラインを生み出すことができるということです。

 

 

 例えば『Madvillainy』で言えば、3曲目"Meat Grinder"で出会った女が13曲目"Operation Life Saver..."で強烈な口臭であることが掘り下げられ、ゆえに21曲目"Great Day"で「でもお前がワインや食事したいかもと思うタイプじゃ決してない」と説明がなされるわけです。時間軸が存在しますよね。

 

 英国のJam Baxterによる傑作『Fetch The Poison』では、"赤"という単語から塗り絵(殺人)→赤い車→チェリー塗装仕上げ(殺人/車)→赤信号→血塗られた繰り糸とイメージを連結させていき、それがタイムラインの補強に一役買っています。それ以外にもたくさん連想する単語がありましたよね。

 

 そして...つまり本アルバム『Labor Days』の場合、それは最初に挙げたおびただしい数の単語群にあたるわけです。これら膨大な間接的語群は、流れるようなカメラワーク的映像は生まないまでも、アルバム全体に断片的な流れをつくることに成功しているってわけなんですね。

 

 例えば"Flashflood"で「俺のある種の横揺れがピンボールのランプをとらえるぜ」とラップした後、本曲で「ピンボールの反則が築いた風景を歩いていた」とその事後が述べられる、この前後関係です。

 

 彼はアルバム最後までこれを続けることで、労働というものに対する非常に重層的な見解を紡ぎ出すことができたのです。そしてそれこそ、彼が「Mr. Complex(複合的)」の別称を手にした理由でもあります。

 

 

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【雑記】諸事情で翻訳できないアルバム5選

しようにも出来ない時もある...

 

 熟なりに翻訳を重ねているこのブログですが、時には翻訳を諦めるときもあります。手が足りないのはもちろんのこと、内容が趣味じゃないとか、説教臭いコンシャスラップは...とか、こいつは脳死したチキチキ3連符じゃないかとか。

 

 あと意外に思われるかもしれませんが、自分はトラックスーツの高速手まり歌も翻訳する予定はありません。自分が素晴らしいと思っていたのはWileyが完成させた形式美の方であって、正直ローカル性一辺倒なそのリリックには惹かれていないんですよね。なのでそれ目当ての方がいたら...申し訳ないです。

 

 しかしそれらの狭い門戸を潜り抜けてなお、翻訳できないアルバムもあったりします。本ブログで取り上げているのは基本的にコンセプト/ストーリーテリングアルバムなわけですが、今回はそれらを選別する過程でハンカチ噛みながら諦めた作品群をいくつか紹介していこうかなと思います。

 

 もちろんアルバムの軽い解説や、サブスク等のリンク先も各盤ごとに貼り付けておくので、興味を惹かれたかたはぜひチェックしてみてください。どれも極めてよく出来た一品であることを約束いたします...

 

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【雑記】今後について他いくつか

取るに足らないこと各種...

 

 ヤモヤしたからいくつか書く~~とか何とか言いつつもう6月が終わってしまうし、なんだかんだ時間経ったらだいぶ落ち着いてしまいました。

 とはいえ思うことがあったのは事実なので、更新再開前に箇条書きでそれらをささっとまとめておこうと思います。

 

 

①サイトの更新について

 ボランティア的な感じで数年やってきたこのブログ。しかしそろそろ筆者の現実生活がキツくなってきたので、次の連続更新を最後に無期限停止に入ろうかと思います。

 正直そこまで需要がない(月間1000PVほど/大半はグライムの解説目当て)ですし、十数枚もアルバム訳せば「海外のレベルの高さを悟らせる」とか「そこで築かれた技術を並べる」みたいな目標はあるていど達せたのではと。

 

 もはや日本のシーンがどうなろうと知ったことではないので、このサイトを見て何かやってみようと思う好事家がひとりふたり出てきてくれたらそれで満足ですね。欲を言えば多くのMCに危機感を覚えてほしいですが、よくよく考えたら危機感で動くような人は"プレイヤー"ではないのでしょうし。

 

 

ストーリーテリングばっか翻訳した理由

 これは筆者が純粋にそういう曲を好んでいるのと、日本語ラップにおいてその手の曲が少ないという理由からですね。ストーリーテリング研究でおさらいしたように、時間の流れがあっても描写が断片的であったり、あるいは体言止めで押韻されてなかったり。単純に情報量が少ないってのもありました。

 

 基本的に「日本語ラップにないもの」を中心として記事にしてきたつもりです。音楽に限らず、押韻のしくみとか、広範に使える執筆技法とか、認知されてなさそうなことは山ほどありましたよね。その中でカテゴリのひとつとしてストーリーテリングに着目したわけです。

 

 ぶっちゃけ一人称のコンシャスラップの類だったら(マルチライムという前提を抜けば)日本語ラップでも珍しいもんじゃないですしね。具体的なデータを並べながら政治や国際情勢についてラップするみたいなのは依然として無いですが、「苦境から這い出てやるんだ」的なポジティブなものはそこかしこにある。

 

 ストーリーテリングをやらずとも、コンシャスものに転用できるスキルはそれらからいくつも見つかると思うので、おのおの必要なとこだけ掻い摘んでいただければなと。あと間違えても「"""これをやれ"""」みたいな押し付けがましい圧を筆者のレコメンドから感じ取らないでください。自分は自分が好きな物しか紹介できません。

 

 

③陰〇論みたいなの多くない?

 まずもう一度言っておきたいんですが、筆者は英語が読めません。つまり、翻訳するまで具体的内容を把握しておりません。いちおう簡単なあらすじは自動翻訳のレビューとかで下調べしてはいるんですが、詳細は分かりませんし、だいたいああいった気まずい部分に関してはレビューが避けられてたりするのです。なので何か内容や思想的な偏りがあったとしても、それは意図したものではないということです。

 

 これは翻訳始めて驚いたことのひとつなんですが、本当にこの手の匂わせ系のラップって多いんですよね。自分がコンセプト盤ばかり選んでるからなのかもしれませんが、にしたって多い。信じてもらえないとは思いますが、The Holocaustの『The Signs of Hells Winter』とかJam Baxterの『Fetch the Poison』なんかは、当初そんな内容とはつゆ知らず手掛けたものです。

 

(These are emeralds...)

 

 これから6枚(ちまちま訳してるAesop Rockの『Labor Days』含めると7枚)記事にするつもりなんですが、ある1枚を除いて陰〇論を想定していないものでした。にも関わらず、ほぼすべての盤にそういう言及(と思われるもの)が含まれていたんですよ!ビックリですね。

 

 中には「えっ、あのラッパーもほのめかしてたのか」みたいなMCもいるので、まあ多少の覚悟はしておいてください。もう一度いいますが、意図して選んだわけではございません。大マジですよ!(あと、「あのラッパーも言ってるし...」みたいな乗りでソレを信じないでください。思想宣伝やってるわけじゃないのでね!)

 

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 短いですが以上になります。本当は「もしロシアが日本に攻めてきたら~」みたいな記事を(モヤついてたので)2万字近く書いてたんですが、いらん不安を掻き立ててもしゃあないのでボツりました。それら戦争リスクやインフレ、電力危機、災害リスクに備えて備蓄しておきましょう~みたいな内容だったんですがね(この缶詰200缶とトイレットペーパーの山のことは聞くな)

 

 それでは7月に更新を再開しますので今しばらくお待ちを。ではでは。

 

【速報】Dirty Dikeが新曲"Just Dreamin'"をリリース!

"ただ夢見てろ"...まさしく!

 

 UK Hiphopのドンの一角、ご存じダーティ・ダイク先生のセカンドシングル"Just Dreamin'"がリリースされました! ビートは前回と同じくAmigaの魔術師Pete Cannonが担当しております...(反応が3日遅れた!申し訳ない)

 

 相変わらずなんという抜け、なんという力強さ。85年製の箱型PCからこれが鳴ってるのはただただ驚きですね。よっぽど思い入れがあるのか、アウトロでも強調するようにAmigaのCMが挿入されております。

 

 前回と同じく、というのはリリックもそうで、何も言ってなさそうな重いマルチライムの裏で、しっかりとHigh Focusに対する陳情を刺していっている(ように聞こえる)のはアツいですね。"ただ夢見てろ"という題の通り「I need...」の形式で詩が進行していくんですが、同時にリスナーへ「ただ(アルバムの発売を)夢見てろ」と示してもいるようでイイ。

 

 

 ちなみに曲最後の"日本行きの便"のくだりは、彼が18年ごろにLee Scottと日本に旅行に行ったことを指してるのだと思われます。詳しいことは知らんのですが、彼のアルバム『Acrylic Snail』収録の"Woah"のMV最後にその(日本人なら思わず顔を覆いたくなる)様子が納められております。

 

 この調子で行くと次のアルバムは復讐劇の要素を含んでいそうですね。そういう類のアルバムばっか訳してるわけで、まあ好きなんですが、こりゃもう全裸待機で震えて待つしかないです。この短すぎるシングルもそうですが、焦らしもいいとこですよ!

 

 

Dirty Dike - Just Dreamin'

I need to stop knock-knocking on my body clock coughing
心臓がドクドク咳立てるのを止める必要がある
Proper push costing, bottle top popping
妥当な売人(圧力)に費やし、ボトルの栓が鳴っていく
A couple cop caught me but the bombing's not stopping
2人のサツに捕まったがボムは止まらない
Molotov lobbing, bollocks off chopping
火炎瓶の返答(ロビー活動)、タマは切り落とされる(文句は断ち切られる)

 

(中略)

 

I need a kettle, lead mic in a stand
俺は包囲し、スタンド(証言台)に"マイク"を連行する必要がある
So I can abandon life nick bike in the van
これで人生を捨ててチャリをバンに放り込めるってわけだ
I need a slightly wider angle for my mind to expand
意識を広げるためもう少し広いアングルが要る
So I could fuck my mind sideways on a flight to Japan
だからぶっ飛んで日本行きの便で道草したのさ
Bang! I need to back ...
バン! 俺は戻る必要がある...

 

 

Spotifyでもチェックしな!!

 

 というわけで速報は以上になります。震えて待て!!

 

 

【研究メモ/コラム】日本語ラップの真の問題点

日本語ラップはダサい、というよりは...

※ 22/05/11 取るに足らない加筆のうえ、冠詞のとこを間違えていたので訂正しました。死にたい。

 

 本来なら7月まで更新を止める予定だったんですが、色々書いておくべきだと思ったことが増えすぎるし、モヤモヤが加速してしまったのでここに書き収めることにいたしました。翻訳目当ての方には申し訳ないですが(あんな稚拙な訳が目当ての方が居るかは存じないですが)、7月までその手の記事の再開はないと思ってください。

 

 で、そのモヤモヤの第一弾としての日本語ラップ論的なアレです。記事を始めるまえにざっと概要だけ述べておきましょう。

 

 まず察しの通り、筆者は日本語ラップについてあまり良い印象を持ってないです。持ってなかったんですが、最近考えなおしてみて、日本語ラップ"全体"にはそこまでヘイトはないんだなということに気付きました。問題はアングラ/インディシーンにあると思うんですよね。

 

 

0.まずこのブログの立ち位置から

 

 本題に入る前にブログの経歴をば。

 このブログがそもそもリスナーでなくプレイヤー(つまりラッパー)向けに書かれてるというのは何回か話してきたと思うんですが、いちおう年月を経るごとに、より説得的なやり方に変えてきたつもりです。

 

 例えば初期は「○○のやり方!」的な指南や「こうすべき!」みたいな"べき論"に終始していたわけですけど(いずれも未熟かつ、専門用語に誤りがありすぎたので非公開にしました)、前者は優等生がお勉強するみたいでダサいかな~と若干感じてましたし、後者は命令してるみたいでまず効果無かったなと。

 

 Genaktion氏がろくにライミングしない日本語ラップのことを「もはや文化盗用では」とおっしゃってたんですが、逆に"べき論"みたいな教養ありきの、相手の前提(このばあい日本語のハードルとか聴衆のニーズ)を全否定して頭ごなしに言うのは植民地主義的だよなと。

 

 まあ確かにバリ島におもむいてきて「ケチャなんてみっともないことしてないで、国のために金融学を習いなさい」とか言われても「お、おう」としか言えないですよね。そこは今では反省しておりますね。

 

 ですが今回はちょっと手厳しいことも言うことにしました。できる限り言葉を選ぶつもりですが、耳が痛くなるような言説も含むやもしれません。

 

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