韻とアイデアほか

7割は合ってる / 誤訳の指摘は24時間お待ちしとります

翻訳練習

【円盤総括】Jam Baxter - Fetch the Poison

Jam Baxter - Fetch the Poison 英国ヒップホップの伝説的グループ"Contact Play"の一員にして、UKシーン随一のアブストラクト・ヒップホップの巨匠のひとり、Jam Baxter。その彼がメキシコ旅行のさなか遭遇したコロナ情勢を、彼特有の幻想的ペン、空想、加…

【翻訳練習】Aesop Rock - The Tugboat Complex Pt.3

Aesop Rock - The Tugboat Complex Pt.3 さて、これまで紹介した数曲でエイサップ・ロック氏の畜生ぶりはよく分かっていただけたかと思いますが、その畜生成分だけ抽出して結晶になるまで煮詰めたのが本曲になります。 アルバム7曲目"The Tugboat Complex Pt…

【円盤総括】Atmosphere - When Life Gives You Lemons, You Paint That Shit Gold

Atmosphere - When Life Gives You Lemons, You Paint That Shit Gold 00年代、インディーズヒップホップの草分けとして一角を築いたレーベル"RhymeSayers Entertainment"の中心グループ「Atmosphere」。そんな彼らがスタイルを一新し、ミニマルな音作りと二…

【翻訳練習】Aesop Rock - One Brick feat. Illogic

Aesop Rock - One Brick feat. Illogic はてさて6曲目にして既に翻訳者の頭皮も限界といったところですが、続けましょう。6曲目"One Brick"ではWeightless RecordsからラッパーIllogicを招き、煉瓦をひとつづつ重ねるがごとく、まばらなラインを積み上げ労働…

【円盤総括】Buck 65 - Talkin' Honky Blues

Buck 65 - Talkin' Honky Blues カナダのアンダーグラウンド、メジャー両方でヒップホップシーンに貢献した風変わりな男、Buck 65。そんな彼の代表作と目されているのが本アルバム『Talkin' Honky Blues』です。全編カントリーミュージック香るサンプルや生…

【翻訳練習】Aesop Rock - Flashflood

Aesop Rock - Flashflood のっけからゲームオーバーみたいなメロディが流れますが、これはAesop Rockの曲です。アルバム『Labor Days』の4曲目"Flashflood"は、労働者としての彼が必死に上司の圧を耐える(あるいは目を掻い潜ってサボる)ことを表明している…

【円盤総括】Mr. Lif - The Life & Death of Scenery

Mr. Lif - The Life & Death of Scenery 昔むかし、あるところにクソデカ権力を手にした王がおりまして...世界は壁に閉ざされたディストピアと化したのでした。ひとつの文化も愛でることはできず、誰もが同じ服で太陽を拝み、手遊びで遊び、貧しい配給をよろ…

【翻訳練習】Mr. Lif - Phantom

Mr. Lif - Phantom 遡ること2002年、Mr. Lif氏はDef Juxで初めてのフルアルバム『I Phantom』をリリースします。あんまりにもミニマルな音作りなせいで、Def Juxの他のカタログに比べあまり評判にはならなかった模様ですが、レビューサイトでは軒並み高評価…

【翻訳練習】Aesop Rock - Save Yourself

Aesop Rock - Save Yourself なんとかアルバムを完訳しなければ...と思うんですが、3曲目にして既にハゲそうです。許さんぞAesop Rock! ということでアルバム『Labor days』のナンバー3、"Save Yourself"です。エミネムさんが02年に"Lose Yourself"なんつー…

【円盤総括】Blueprint - Vigilante Genesis

Blueprint - Vigilante Genesis ガスマスクを被った、反体制派の匿名グラフィティライター。黙々と活動にはげむ彼をある日、悪漢二人組が急襲。そこから彼の運命は大きく狂うことになり――。 そんなプロットで始まるラッパーBlueprint作、Aesop Rockプロデュ…

【翻訳練習】Aesop Rock - Labor

Aesop Rock - Labor "This is the labor" "これは労働だ" Youtuberを始め、企業などの手を借りずにクリエイターとして仕事をし、飯を食うというのが珍しくなくなった今日日ですが...これは20年も昔の2001年、TwitterやFacebook、Redditすらない頃のアンダー…

【円盤総括】Roc Marciano - Reloaded

Roc Marciano - Reloaded NYはロングアイランド、ヘンプステッド出身、10年代のラップの基礎を築いたともいえる東海岸アングラの悪党Roc Marciano。耳の早い人なら彼の楽曲の格好良さはよく知っているかと思われますが、その中身がどんなものだったか把握し…

【円盤総括】Dirty Dike - Constant Dikestar

Dirty Dike - Constant Dikestar 英国の誇る最悪のMCを言ってみろォ! ミスター・ファッキン・ダイク・ファッキン・スターだァ!!! というわけで円盤総括シリーズから、Dirty Dike先生のご登場となります。盛大な拍手をッッ 彼の登場は英国シーンにとって…

【円盤総括】Holocaust - The Signs of Hells Winter

Holocaust - The Signs of Hells Winter Wu-Tang傘下の中でも有数のおどろおどろしい声、狂気じみたオフビートのフロー、多数の史実引用などで際立つMC、Holocaust。そんな彼が黙示録的SFで残虐の限りを尽くすのが本作、『The Signs of Hells Winter』です。…

【翻訳練習】Dr. Yen Lo - Day 811

Dr. Yen Lo - Day 811 ドクター、ドクター!なんてライミングですか、俺の興奮を沈めてください!そんな感じです。しかしこのヤブ医者は鎮静剤の代わりにヘロインをぶち込むような男ですがね。 KaとDJ Preservationによるアルバム『Days with Dr. Yen Lo』の…

【翻訳練習】Action Bronson - Pouches of Tuna feat. Roc Marciano

Action Bronson - Pouches of Tuna feat. Roc Marciano ※21/05/25 リリック中の銃の表記を修正しました。 ギャングといえば仲間との深い友情ですが、NYの盟主Roc Marcianoにも切っても切れない仲間が居ます。クイーンズの料理人、Action Bronson! 名作映画…

【翻訳練習】Action Bronson - Steve Wynn

Action Bronson - Steve Wynn このブログで紹介する中では一番の有名どころじゃないでしょうか? クイーンズ出身、19歳のころから8年コックとして勤め上げたのち、足の骨折からラッパーへの転向を決意した巨漢MC、Action Bronsonです。 彼の詳しい経歴は他サ…

【翻訳練習】Dr. Yen Lo - Day 0

Dr. Yen Lo - Day 0 言わずと知れた東海岸における10年代の巨塔、Ka。その彼がいったん自我を抜け出し、62年の映画『The Manchurian Candidate(邦題:影なき狙撃者)』に登場する催眠術師Dr. Yen Loに扮して好き放題やるのが本曲"Day 0"収録のアルバム『Day…

【円盤総括】Jehst - The Return of the Drifter

Jehst - The Return of the Drifter ゼロ年代のUKアングラ代表作。ライムに偏重し、ノリと格好良さだけを求める姿勢に英国の陰気なヘッズどもは心を鷲掴みにされたのでしょう。90年代UKといえばアメリカの影響下にある王道のブーンバップか、彼らの好むラッ…

【円盤総括】Madvillain - Madvillainy

Madvillain - Madvillainy 本ブログは翻訳にもなってねえ翻訳を堂々と貼り付けることに定評があるわけですが、その最初の犠牲になったのが鉄仮面男ことDOOMでした。翻訳を始めたばかりだったのも含め、"円盤総括"だのと掲げてはいますけども、その正確性に関…

【翻訳練習】Rob Sonic - Happy Land Disco

Rob Sonic - Happy Land Disco 90年代から現在まで名作をドロップし続けるMCというのは数えるほどでしょう。彼のグループHail Mary Mallonの対のMCであるAesop Rockがそうですが、実は盟友である彼も例外ではありません。 ワシントンDCで生まれたRob Sonicは…

【翻訳練習】Aesop Rock - Daylight

Aesop Rock - Daylight ※21/05/12 数か所を修正、リンクの添付などをしました。 この方ほど翻訳者をブチ切れさせるラッパーが他にいるでしょうか?アンダーグラウンド全盛期を代表する作品のひとつを作り、その後着々とアルバムを積み重ねてインディでトップ…

【翻訳練習】Cage - Among the Sleep

Cage - Among the Sleep 時計仕掛けのオレンジで主演をやりそうな白人ラッパーは数いれど、その主人公にまんま自己投影して1曲クラシックを作るなんてのは彼くらいなものでした。しかし実際、オルターエゴでもなんでもなく、彼の人生もドラッグ、暴力、体制…

【翻訳練習】Cannibal Ox - Pigeon

Cannibal Ox - Pigeon エルピー...この頃のエルピーのビートは凄かった。まるで誰も手が付けられなかったですよね。そのインダストリアル感と心に訴えかけてくる熱気!『Fantastic Damage』とこの1stは永遠の名作として刻まれるんでしょうなぁ... というわけ…

【翻訳練習】Killah Priest - One Step

Killah Priest - One Step 知らなかったんですけど、彼は本来なら"Da Mystery Of Chessboxin'"でバースを蹴ることになってたんですってね。しかしリリックの執筆中にソファでうっかり居眠りしてしまい、その枠をMasta Killaが蹴ることになったとか。 そんな…

【翻訳練習】Skinnyman - Council Estate of Mind

Skinnyman - Council Estate of Mind たった一つのアルバムで伝説になる、というとIllmaticをリリースしたNasを思わせるかもしれません。そしてそのアルバムタイトルも。しかし彼のたどった経歴はNasのような輝かしいものではなく、"痩せ男"という名前は、今…

【翻訳練習】Rhyme Asylum - Ground Zero

Rhyme Asylum - Ground Zero 韻の収容所――何て名前ですか、これだけで既に格好良い。しかしアルバムを聴けば誰もが悟ることになります。これは「何となく格好良いから」で付けられたクルー名義ではなく、彼らを体現するコンセプトそのものなのです。 Rhyme A…

【翻訳練習】Chino XL - Bad Man Bible

Chino XL - Bad Man Bible パンチラインのないラップなんて!そう言いたくなります。確かにそれにばかり偏って散文していてはくだらない虚構となりかねませんが、技術を突き詰め果て、誰も到達しえない高みに自分の帝国旗を立てたとき、それはひとつの完成し…

【翻訳練習】Leaf Dog - Some People Say

Leaf Dog - Some People Say サウス・ウェストだ、North faceじゃねえ!というわけでロンドンの南西部からLeaf Dogの登場です。1級のMCでありながら同時に1級のビートメイカーでもあり、2011年1stアルバム『From A Scarecrow's Perspective』を皮切りに数々…

【翻訳練習】Homeboy Sandman - Not Really

Homeboy Sandman - Not Really ※21/04/24 "Just now I can call~"の箇所を修正しました ラップのメリットのひとつに"言葉を多く詰めれる"という点がありますが、時にはより少ない文字で一文を書ききる方が印象的に響くこともあります。 海水の蒸発です。 例…