Madvillain - Madvillainy
本ブログは翻訳にもなってねえ翻訳を堂々と貼り付けることに定評があるわけですが、その最初の犠牲になったのが鉄仮面男ことDOOMでした。翻訳を始めたばかりだったのも含め、"円盤総括"だのと掲げてはいますけども、その正確性に関してはまったく保証できかねます!!!割り切って読め!!!!
惜しくも21年頭に訃報が届けられたDOOM氏(R.I.P.)とMadlibのカルトクラシックである本作は、滞在先ホテルに持ち込んだ安い機材で紡がれたビートに、DOOMの"おもちゃ箱をひっくり返したような"言葉遊びが転がります。短いスパンでひっきりなしに入れ替わるテーマが楽しいこと楽しいこと。
押韻一辺倒の"Meat Grinder"や"Figaro"などの極端なものから、過去を懐かしむ"Raid"や暴力反対の"Strange Ways"のような真面目なものまで、悪党Quasumotoの客演も加わってにぎやかに、加えてリフレッシュに歌モノまでご用意!
このアルバムで特に特徴的なのが、DOOMの"ナンセンスなラインを別のラインで説明/拡張する"という手法です。例えば"Meat Grinder"で使われる「Grind(挽く/犯す/磨く)」の三重表現、"Rainbows"でのスニッチ、また"Carl"、"Figaro"で使われた宝石というモチーフ、"Great Day"での不穏なほのめかしなどがラスト"Rhinestone Cowboy"で反復されることになり、彼の即興的な言葉選びにうまくオチがつくわけです。
また"Shadows of Tommorow"で時間をテーマにしたのは、リークされた"Great Day"で、既にリークされることを想定したかのような歌詞になっていることへのパラドックスへ関連付けているのかもしれません。これはタイムトラベラーであるViktor Vaughnと共謀する"All Caps"でもほのめかされます。
つまり、アルバムリークというのもStone Throws側で仕組まれたアルバムのギミックのひとつだったのかも知れません。考えますなあDOOM氏...
そんなわけでMadvillainy、お楽しみください。
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Madvillain - Madvillainy(2004)
2. Accordion(他者様サイトに載っております)
3. Meat Grinder
4. Bistro
5. Raid
7. Sickfit(インスト)
8. Rainbows
9. Curls
10. Do not fire!(インスト)
11. Money Folder
13. Operation Life Saver A.K.A. Mint Test
14. Figaro
15. Hardcore Hastle
16. Strange Ways
17. Fancy Clown
18. Eye
19. Supervillain Theme(インスト)
20. All Caps
21. Great Day