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【翻訳練習】Mr. Lif - The P. W. Radio Hour: Day 279

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Mr. Lif - The P. W. Radio Hour: Day 279

 

 スター・リフ、マサチューセッツ州ボストン出身。大学1年の時、バンドのライブ鑑賞中に摂取したマジックマッシュルームによって"ぶっ飛んだかのような男(The Liftedly Man)"というキャラクターを知覚した彼は、それをステージネームとして活動を開始します。

 

 98年、最初にリリースしたシングル"Elektro"がDef JuxのEl-Pの目に留まると、即座に所属が決定。00年の1stアルバム『Enters the Colossus』を皮切りに、02年『I Phontom』、06年『Mo' Mega』と次々リリースを重ねていきます。

 

 Def Jux解散後は自主での活動を重ねつつも、09年を最後に公式なリリースがないままでしたが...16年、Mello Music Groupから突如『Don't Look Down』を発表しカムバックすると、立て続けに『Terra Bella(16年)』『Resolution(17年)』などのコラボアルバムをリリース。20年には老舗Fat Beats Recordsから『Vanguard』を発表するなど、継続した活動を展開しております。(参照ソース:Wikipedia

 

 そして本曲(というかスキット)は、そんな彼が16年に発表したコラボアルバムのひとつである『The Life & Death of Scenery』のイントロになります。タッグを組んだのはMello Music Groupの屋台骨、L'Orange!

 

 このMr. Lifという方、自分が初めて知ったのは当時、Twitterでフォローしてた先輩MCが推してたのを見てなんですが...正直、最初はあまり印象に残りませんでした。

 もう、滅茶苦茶ビート選びが渋いんですよ。NasやCanibusを凌駕するのではという勢いで。初期2,3作はEl-Pがプロデュースに加わってるはずなんですが、アンタ『Cold Vein』や『Fantastic Damage』のエモーショナルさはどこ行ったのよというくらい、徹底的に地味なビートでラップしてるんですよね。もちろんそれは彼の取り扱うテーマ(国家/自我の消失)に合わせて、ということなんでしょうけども。

 

 なので英語なんて今以上にちんぷんかんぷんだった筆者は、同じDef JuxでもAesop Rockとかばっか聴いてたんですが...ここに来てL'Orangeですよ。ようやくかと。ようやくビートに華らしい華が加わったので、自分のようなにわかリスナーも取っつき易い作品になったわけです。

 

 さて本作『The Life& Death of Scenery』は、「絶対的な覇者が地球を壁で閉じ込め、芸術のないディストピア世界を築いてしまう。中に住む住人達は悪戦苦闘するが...」といったプロットのSFベースなコンセプトアルバムになっております。さながらDeltron 3030ですね。

 こういう作品は額面通りだけでなく、現実を参照に、社会や世界情勢の暗喩を作っているということもままあるので、そういった風に楽しんでみても面白いかもしれません。

 

 解説は以上にして、さっそくイントロ『The Perfect World Radio Hour: Day 279』の方に入りましょう(記事題の"P.W."は横幅に収まらないので勝手に省略しました。あしからず)。

 

 

 

 

 

[King]
And welcome back. 
お疲れだ皆の衆。
It's been 279 days since the last book was burned, 
さて、最後の本が焼かれてから279日が経ち、
and life has been wonderful since. 
それ以来、人生は素晴らしいものになっている。
We've been lucky enough to enjoy the tranquility of silence
我々は幸運にも、静寂の平穏さを楽しめるようになった。
as the last vinyl record was melted, 
- 最後のレコードが溶解され、
and the last piece of art was catapulted outside the walls. 
- 最後の芸術作品が壁の外に放り出されるとともに。
As always, there will be a 10 am meeting tomorrow at the south wall 
いつものように、明日午前10時から南の壁で
to pray to the sun. 
太陽へ祈る集会を行う。
In other news, Joel Latner was caught whistling at the water trough. 
他のニュースとしては、ジョエル・ラトナーが貯水槽で口笛を吹いた罪で捕まった。
His execution will be scheduled for the next full moon. 
彼の処刑は、次の満月の日に執り行う予定だ。
Say goodbye, Joel
さようなら、ジョエル。

 

 

   →次の曲"A World Without Music"